魔女の瞳Ⅲ
「こ、こいつが…百禍…」

修内太の声は震えていた。

彼の魔力感知能力は日に日に上達している。

ならば、目の前に存在するこの少女の身に纏う強い『力』も把握できている筈だ。

言うなれば剥き出しの『呪い』。

憎悪の具現化した姿。

それが目の前にいる少女の本質だった。

「あの黒い触手には気をつけなさい、修内太」

中空に浮遊する百禍を睨み、視線をそらす事なく私は言った。







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