魔女の瞳Ⅲ
麓に辿り着くと、クリス以下数十名のエクソシスト達が待ち構えていた。
「いい格好でお帰りだな、四門メグ」
開口一番、修内太に背負われた私にクリスが言う。
全く、どいつもこいつも。
「ご注文通り、百禍を『昇天』させてきたわ。無力化させたんだから殲滅じゃなくても文句ないわよね?」
背負われているのは確かにかっこ悪いけど、私はいつもの口調で言った。
「…なんと」
「あの悪霊を…」
エクソシスト達の間で、口々に驚きの声が漏れた。
流石は悪名高きデッドゲイトの魔女…とでも言いたいのだろう。
そして、その後の展開も私にはわかる。
「クリス司祭!」
一人のエクソシストが聖油の瓶を片手に身構える。
「メグ・デッドゲイトは百禍との戦いで弱っています。こやつを殲滅するならば今が好機かと」
その言葉に、他のエクソシスト達も同意したように私達を囲み始めた。
「そんなっ…約束と違いますっ!」
うろたえる桜花。
「チッ…だから異端者殲滅専門職は…!」
ジルコーが獣人態への変身を始める。
「…!」
修内太もまた、私を庇うように身を固くした。
しかし。
「いい格好でお帰りだな、四門メグ」
開口一番、修内太に背負われた私にクリスが言う。
全く、どいつもこいつも。
「ご注文通り、百禍を『昇天』させてきたわ。無力化させたんだから殲滅じゃなくても文句ないわよね?」
背負われているのは確かにかっこ悪いけど、私はいつもの口調で言った。
「…なんと」
「あの悪霊を…」
エクソシスト達の間で、口々に驚きの声が漏れた。
流石は悪名高きデッドゲイトの魔女…とでも言いたいのだろう。
そして、その後の展開も私にはわかる。
「クリス司祭!」
一人のエクソシストが聖油の瓶を片手に身構える。
「メグ・デッドゲイトは百禍との戦いで弱っています。こやつを殲滅するならば今が好機かと」
その言葉に、他のエクソシスト達も同意したように私達を囲み始めた。
「そんなっ…約束と違いますっ!」
うろたえる桜花。
「チッ…だから異端者殲滅専門職は…!」
ジルコーが獣人態への変身を始める。
「…!」
修内太もまた、私を庇うように身を固くした。
しかし。