“カレ”と私の恋模様
赤と黒の世界。
制服の採寸をした時と明らかに違う制服を私は着ている。
赤いダイヤのポイントが左胸に刺繍されている白いワイシャツ。
赤を背景にして白と黒のチェックのひだが多いスカート。
赤と黒のしましまの靴下にポイントは赤のダイヤが刺繍されている。
黒のリボンには赤いダイヤが模様として散りばめられている。
赤いダイヤに“A”と白い字でかかれたバッチがついた黒のブレザー。
服装だけでも派手なのにそんな人達しかいない。
あとは私の制服の赤と黒が逆の人がいる。
なんでか分からないけどブレザーは皆同じだった。
「みぃ、同じような人ばっかだね」
隣にいるダイヤの“Q”のバッチを付けている親友の美弥奈が歩きながら言った。
「でも1クラス13人で8クラスあるんでしょ?
いっそのこと1クラス26人にして4クラスにすればいいのに」
なんで8クラスもつくるんだ。
ややこしいじゃん。