男の秘密 -繋がる未来-
次の日、忍に教えて貰った店に行った優は、自分で選んだパーツでお揃いのブレスレットを作った。

店側でも作ってくれるのだが、どうしても自分で作ったものを渡したくて不器用ながら頑張った。

ブレスレットには、イニシャルを入れてもらって、世界に一つだけのブレスレットが完成したのは、夕方近くだった。

『夢中になり過ぎたわ。』

そう思っていた時、店主が綺麗に梱包されたブレスレットを持って来た。

「お友達とお揃いかしら?」

「はい」

「じゃぁ彼氏とは?」

ニコニコと笑顔で包みを渡しながら聞いてきた言葉に固まった。

そう言えば、忍とお揃いの物といえば、マグカップ等の食器類位だった事に気付く。

「えぇと・・・」

「このまま、今度は彼氏さんとお揃いのブレスレットも作りましょうよ!」

「え!?」

「ネックレスの方がいい?」

「え、、と、ブレスレット?」

考えもしていなかった事だったので、頭が真っ白になり、疑問系の答えになる

1日の大半を店主と過ごしたので、仲良くなり、気さくに話しかけてくれた。

お陰で優も緊張せずに話せるようになっていた。
< 151 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop