男の秘密　－繋がる未来－
「心配かけてご免なさい。つい、夢中になってしまって・・」

「今度遅くなる時は、連絡してくれ」

腕の力が強くなり、かなり心配をかけた事がわかり、申し訳なく思う。

「あのね、遅くなった理由だけど・・」

「取り合えず、玄関で立ち話もなんだから、リビングに行こう」

忍に促され、リビングのソファーに腰掛けた。



「それで？」

忍に促されて、今日の出来事を話す。

「それで、これが、忍さん用のブレスレット」

綺麗に梱包された紙袋をカバンから取り出し、忍に渡すと、少し驚いた顔をしてから受け取った。

その反応に、優は不安に駆られたが、ドキドキしながら忍が封を開けるのを見守る。

「これ・・」

金属では無くて、皮を編んで所々に余り目立たないように濃い青色の蛍石が使ってある。

留め金もシルバーで全体的に落ち着いているが、少し太めにしてあるので、男性らしい。
< 155 / 178 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop