男の秘密 -繋がる未来-
浩務は角のテーブルに隆司はさやかの膝枕で眠ってしまっている。

唯一動きそうなのは忍位だった。

「本格的に眠ってしまう前に、起こして連れて帰らないと・・・」

今日は車では無く、電車で来たので、タクシーに乗れば何とかなるだろうと思った。

「お店の奥に仮眠出来る場所が有るから、そこで少し眠ると良いわ。お父様は眠ってしまっているから、寝心地悪くて申し訳ないですけど・・・。」

「あら、そんな、申し訳ないわ。そろそろ目も覚めるでしょうから、1度起こしてみるわ。」

立ち上がった真希は浩務を起こしに向うので、さやかはもう一度大丈夫だと言おうとするのを美穂が止めた。

「このまま、寝ちゃうと後が気まずくなるから、連れて帰ります。

うちは車で来てるし、あたしが運転して帰ります。その代わり、兄貴を頼みます」

二人がかりで、浩務を起こし、美穂の運転で帰って行った。
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