男の秘密 -繋がる未来-
「優。涙止まったな」

「あ、やだ、ご飯の最中だったのに!」

考え出すと周りが見えなくなるのが、優の悪い癖で、忍の言葉で一気に今の状況を思い出し真っ赤になった。

「いいよ。もう少し落ち着いてから下に下りよう」

二人は忍の部屋で、小さい頃の思い出話をしたりして過ごしてから、居間に戻った。

居間に戻るともう美穂が帰ってきて夕飯を食べていた。

全員揃って夕食を再開してからは、話が弾み気付けば10時を超えていた。

「忍さん、そろそろお暇(いとま)しないと・・・」

名残惜しいが、遅くまでいると迷惑になるだろうと小声で声をかけた。

「今日は泊まるから」

「えっ・・・ご迷惑じゃ」

「あら、家族ですもの迷惑じゃないわ」

「そうそう!ゆっくりしてって」

真希と美穂に言われて甘える事にした。
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