男の秘密 -繋がる未来-
風呂の用意が出来るまで忍の部屋に居てと言われて来たのだが、優はソワソワしている。

「忍さん私・・・」

「はい」

何時の間にか忍の手には可愛らしいカバンがあった。

渡された優は不思議そうに忍を見る。

「クリスマスプレゼント。開けてみて」

そういわれてカバンを開けると、服や下着や化粧品が出てきた。

「?!」

今日泊まる事は優以外みんな知っていたようだ。

真っ赤になりながら口を開きかけては閉じを繰り返していると、苦笑された。

「忍さんは大丈夫なの?」

気持ちが落ち着くと気になる事があった。

「何が?」

「お仕事。」

「あぁ、元々仕事量減らしてたから大丈夫。
それに、木戸さんが前から、今日だけは予定を入れないようにしてくれてたみたいだ」

忙しすぎて忘れていたが、来年の春には忍は日本には居ないのだと気付いた。

自分がすぐについて行けるか分からない状態なので、不安が過ぎる。
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