男の秘密 -繋がる未来-
そして・・・
慌しく日々が過ぎ、何処までも続く青い空にくっきりと浮かぶ白い雲が綺麗な3月の中頃、結婚式を行う事になった。
小さな海の見えるチャペルで行う事にした。
控え室で式が始まるのを待っている間に、お祝いの言葉をかけに代わる代わる参列者が訪れた。
その中に、両親と長い付き合いのあった坂根(さかね)夫妻の姿があった。
「優ちゃんは覚えていないかもしれないけど、優ちゃんのご両親と仲良くして貰ってたのよ」
お祝いの後の言葉を聞いて少しだけ昔の記憶が蘇ってきた。
小さな頃、両親に連れられて訪れた田舎町に坂根夫婦の家はあった。
優しそうに笑う夫婦が出迎えてくれた事を思い出す。
「優ちゃんから招待状が来るなんて思って無くてビックリしたよ。ありがとう招待してくれて」
嬉しそうに話す坂根さんを見て、出してよかったと思った。
祖母の遺品を整理した時に、両親の年賀状や住所録を見つけていたが、手紙を出す機会が中々無くて今に至っていた。
優の親戚とは、両親の一件以来殆ど連絡を取っていなかったが、祖母の葬儀の時に縁が切れた。
元々少ない親戚だったが、縁が切れるのは簡単なのだと思った。
小さな海の見えるチャペルで行う事にした。
控え室で式が始まるのを待っている間に、お祝いの言葉をかけに代わる代わる参列者が訪れた。
その中に、両親と長い付き合いのあった坂根(さかね)夫妻の姿があった。
「優ちゃんは覚えていないかもしれないけど、優ちゃんのご両親と仲良くして貰ってたのよ」
お祝いの後の言葉を聞いて少しだけ昔の記憶が蘇ってきた。
小さな頃、両親に連れられて訪れた田舎町に坂根夫婦の家はあった。
優しそうに笑う夫婦が出迎えてくれた事を思い出す。
「優ちゃんから招待状が来るなんて思って無くてビックリしたよ。ありがとう招待してくれて」
嬉しそうに話す坂根さんを見て、出してよかったと思った。
祖母の遺品を整理した時に、両親の年賀状や住所録を見つけていたが、手紙を出す機会が中々無くて今に至っていた。
優の親戚とは、両親の一件以来殆ど連絡を取っていなかったが、祖母の葬儀の時に縁が切れた。
元々少ない親戚だったが、縁が切れるのは簡単なのだと思った。