男の秘密 -繋がる未来-
その声にみんながこちらを見ていて、居た堪れない。

「ごめんごめん。それで何が好きなの?彼氏」

少し声を顰(ひそ)めて聞いてくるが、回りの目が気になり俯いてしまった。

「ごめん」

優の様子に、慌てて日置が更に謝ってきた。

頭(かぶり)を振るのが精一杯で言葉が出ない自分が情けなくなる。

「ごめんなさい。ちょっと、恥ずかしかったので」

何とか声が出せるようになり、顔を上げてそう言うと、日置は目を丸くした。

「やだ、男性じゃなくても今の顔見たら守ってあげたくなるわね」

『一体私どんな顔してたの?!』
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