男の秘密 -繋がる未来-
「俺のは国産だし、どちらかと言うと走ること重視の車体は、見る人が見たらわかると思うよ」

優にはどの辺りが走り重視の車体なのか分からないが、職務質問はされていないとわかり、安心していたが、忍はされていないとは答えていない事に気付いていないようだ。

「どこか行きたい所はある?」

変な方向に進んでしまった話を、元に戻す為、話題を変えた。

「え・・と・・何処だろう。半日だし、近い所でプラネタリウム?」

「了解」

そう言って、ギアを切り替えスムーズに車を発進させた。

その横顔は、走ることが楽しいという、少年のようなキラキラしたもので、優は慌ててカメラのシャッターを切った。

「え?撮ったの?」

少し驚いた顔でこちらを見る忍を更に撮ってしまう。
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