男の秘密 -繋がる未来-
頭の上から降ってきた忍の言葉に、動きがピタリと止まっただけでなく、更に真っ赤になって、心臓が暴れだす。
『苦しい・・』
幸せすぎて心臓が暴走してしまい、体力の落ちている優には苦しかった。
はぁはぁと呼吸が荒くなっている事に気付いた忍が、慌てて腕を緩めて優の体を抱き起こす。
ベッドを傾けて優を横抱きにしたままもたれ掛かり、背中を摩ると少し落ち着いてきた。
ぐったりと忍に体を預け、肩を上下させていた優も、暫くするとまた眠ってしまい、看護師が朝食を運んで来た時には看護婦の方がその光景に赤面してしまった。
撮影の時の服のまま、病院に来た忍は、俳優斎賀忍だった。
そのオーラと駄々漏れのフェロモンに女性の看護師が危うく朝食を取り落としそうになっていた。
緊張で震えながらトレイをサイドテーブルに乗せると「ありがとう」と忍の営業スマイルが返ってきて、腰を抜かしそうになりながら部屋を後にした。
看護師が部屋を出ると、貼り付けていた営業スマイルから、身内にだけ見せる自然な笑顔に戻る。
『さっさと退院しないと』
自分の存在がバレた今、騒ぎになる前に病院を後にしたい。
『苦しい・・』
幸せすぎて心臓が暴走してしまい、体力の落ちている優には苦しかった。
はぁはぁと呼吸が荒くなっている事に気付いた忍が、慌てて腕を緩めて優の体を抱き起こす。
ベッドを傾けて優を横抱きにしたままもたれ掛かり、背中を摩ると少し落ち着いてきた。
ぐったりと忍に体を預け、肩を上下させていた優も、暫くするとまた眠ってしまい、看護師が朝食を運んで来た時には看護婦の方がその光景に赤面してしまった。
撮影の時の服のまま、病院に来た忍は、俳優斎賀忍だった。
そのオーラと駄々漏れのフェロモンに女性の看護師が危うく朝食を取り落としそうになっていた。
緊張で震えながらトレイをサイドテーブルに乗せると「ありがとう」と忍の営業スマイルが返ってきて、腰を抜かしそうになりながら部屋を後にした。
看護師が部屋を出ると、貼り付けていた営業スマイルから、身内にだけ見せる自然な笑顔に戻る。
『さっさと退院しないと』
自分の存在がバレた今、騒ぎになる前に病院を後にしたい。