男の秘密　－繋がる未来－
「うん。私、柏木さんが言ってると思ってたから言わなかったんだけど、写真集の目玉に忍さんのプライベート写真を一枚載せる事になって、私が写真を撮ることになったの」

「それで、この前写真撮ってたのか」

「うん。それで、撮った写真を見せるのに、会ってた」

「何か凄いいい顔してたし、楽しそうだったから、柏木さんの事が好きなんじゃないかって・・・」

「いい顔？あぁ私の撮った写真を見て、柏木さんが冷やかして来た時かな？
それとも、柏木さんが撮った忍さんの写真を見てニヤついてた時の事かな」

その時の事を思い出して、色々な場面を口にする優だが、凄くいい顔をしていた理由が自分だと分かり、嬉しい反面少し気恥ずかしかった。

「・・・じゃぁ。電話は何で？」

「・・・忍さん、怒ったり消せって言ったりしない？」

「？どういう事だ？・・・まぁ余程の事が無い限り言わないようにする」

不思議そうな忍の顔を見てから、サイドボードの携帯に手を伸ばすが、全く届きそうに無いので、忍が取って渡そうとした。

「忍さんが開けて」

スライド式のフィーチャーフォンをスライドさせると、待ち受け画面が表示された。

「！？」

忍が息を呑むのが分かった。
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