男の秘密 -繋がる未来-
「じゃぁ、取りあえず、何か食べに行こう。」

そう言って、優が反論する前にさっさと、家を出て、車で出かける。

「何処に?」

「隆司の所」

『隆司・・・あぁ忍さんの同級生で1度食べに行った』

「着くまで寝てていいから」

そう言って薄手の毛布を後部座席から取り出し、ふわりとかけてくれた。

本当は忍と沢山話をしたかったが、とても眠かったので、忍の行為に素直に甘える事にした。

優はコクリと頷き目を閉じると程なくして眠りに落ちた。

昨日から眠くて眠くて仕方が無く、何時も微睡(まどろ)んだような状態だ。

車の振動は心地よく、小さめのBGMも優の眠りを深くさせていた。
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