男の秘密 -繋がる未来-
「忍さん仕事大丈夫なの?・・私にずっと付いていてくれてるけど・・・」

「あぁ、ロケに行ったから、今日、明日オフにして貰った」

なんでも無いように話す忍だが、この二日のオフをもぎ取るのに、相当苦労した。

だが、最終的には優の事が心配で、仕事にならないだろうと半ば諦めも入った木戸が、OKを出したのだ。

今まで、オフをくれと言った事の無い忍のたっての願いという事もある。

「ごめんなさい。私が無茶したから・・・」

「いや、俺が勝手に誤解したからだ。ちゃんと聞けば良かったのに」

「でも・・」

「じゃぁ、お互いもう気にしないで、楽しもう」

このままではお互いに、自分を責めてしまい、埒があかないので、忍がそう提案した。

「それより、帰りにちょっと寄りたい所があるんだ。優は車の中で待ってて」

そう言って、ハンドルを切る。




何処へ向うのだろうと不思議に思っていると、見たことのある景色が現れた。

「ここ」
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