男の秘密 -繋がる未来-

「わ、私は、今幸せだから、安心して。おと・・さん。おか・・さん」

泣きすぎてちゃんと話せない自分が悔しかったが、涙は止まってくれない。

どれくらい二人に抱きしめられていたのか分からないが、気がつくと二人は居なくなっていた。

「お父さん!お母さん!」

叫んでみても自分の声だけが響くだけだった。



切ない気持ちになった時、誰かが自分を呼ぶ声に気付いた。

「だ・・れ?」
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