【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
「めちゃくちゃ妬いてるよ。気がおかしくなりそうなくらい妬いてる」
甘い感情が溢れて押し寄せてくる。
吐息混じりに零したその言葉にまるで時間が止まったみたいな錯覚さえ起こして、現実味がなくて、夢なんじゃないかと思うほど。
ーーーそうやって、わたしを揺るがしていく。
「ふーん。じゃあ、オレと和藤さんが二人で何をしてたか知りたい?」
「な、何って、常磐君……」
唐突そう言うけれどただ話をしていただけ。
確かに内容は軽々しく人に話せることではなかったけれど。