【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
【06.】恋心と君の隣
その後の数日は生きた心地がしなかったのは全て七瀬先輩が原因だ。
未だに時々「委員長って本当は真面目なふりして七瀬先輩が好きなんでしょ?」って聞かれることも。
「委員長だからって肩書き使って七瀬先輩に近づいてる」と睨まれることも少なくない。
わたしの平穏な高校ライフよカムバック……。
心の中で虚しくそう叫んでも悪化する一方なのは、やはりあの七瀬先輩が非常に深く絡んでいるから。
「本当なんだってばっ!こないだ……っ、放課後の教室で、七瀬先輩が女の子と二人きりでいたんだって……!」
「うっ、嘘だ……、嘘だよそんなのっ!信じない信じない!彼女はいないって言ってたんだもん!」
「見た人がいるんだよ?それに、彼女かどうかなんてどうでもいいの!その女の子が“誰か”ってことが重要なんだからっ」
「……キスまで、してたらしいけど、本当ならもう学校に来る意味が見いだせない!」