さよなら、大好きでした
「お邪魔します」

「お疲れ様」

「お疲れ様です」

・・・

なにこの沈黙...まぁこうなるよね

「学校でなにしてたの?」

「保健委員なので仕事してました。」

「そうなんだ他になにかしてる?」

「生徒会会計とバドミントン部です。」

「そっか大変やね、てか時間大丈夫?」

「はい。」

はい、また沈黙

!?

いきなり郁さんが手を触ってた

「あ、ごめん!その...手触ってもいい?」

...え?なんで?

「...いいですよ。」

差し出した手を郁さんはそっと握った

「手...ちっちゃいね。」

初めていわれた、女子では大きい方だから

「女子の中では大きい方ですよ。」

だから速く離して恥ずかしいからよく男みたいっていわれるから...

「俺に比べたら、ちっちゃい女の子の手だよ。ほら、」

そう言って手を重ねた、確かに大きい

身長はうちより10センチぐらい小さいのに

手は男の人、それに細くて長い指先

!!!

郁さんが指を絡めてきた、そう恋人繋ぎ。

びっくりして離そうとしたけど離れない

この細い指のどこにそんな力が

だけどなんか力強いけど、優しい...

まただなんでこんな気持ちになるの?

「奈々ちゃん...」

少し低い声で呼ばれた。目を合わせると、

「少しこのままで話していい?なんだろう触れていたい...」

うちもこのままで居たいと思ったからうなずいた

人と手を繋ぐってこんなにドキドキしたっけ?

なんだろう落ち着けうち!!!

「ねぇ、」

「はいっ!!!」

ヤバいうらがえった緊張しすぎだろ

「ぷっ、緊張しすぎ...」

そういって繋いでた手をほどいて

頭を撫ではしめた

すごく優しい手つきでよしよししてる

心地いいけど恥ずかしくて

「子どもじゃないんですよ。」

ヤバかわいくないな。

「ん?あぁ、ごめん思わず...可愛かったから。」

そうゆうの平気で言う!?

「可愛くないですよ。」

あ~もう!恥ずかしいから離れて‼

離れようとすると郁さんと目があった

あれ?少し照れてる?てか顔すこし...

吸い込まれそうな強い瞳...

なのにすこしほほが桜色になってる。
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