この想いが届くまで
すぐに部屋に入れと言われたので、車を降りて一礼してすぐに部屋へと向かう。いつも上っている階段がやけに長く感じて、三階まで上りきるころには息が切れていた。部屋の扉を開けてカギを閉めると、扉を背に靴を履いたままぺたりと座りこんでしまった。
未央は今日のことをぼんやりと思い出していた。
数時間前に、合コンに出かけた。まずはお友達からはじめられる人を見つけられたらと、それなりに気合を入れて家を出た。
(結果は……?)
床に横に置かれたバッグから中身が出てスマホの頭がのぞいている。それを手に取って連絡先を開く。
(社長の連絡先を……ゲット?)
新しく連絡先に追加された名前を見てこれは夢かと頬をつねってみたが、しっかり痛かった。
未央は今日のことをぼんやりと思い出していた。
数時間前に、合コンに出かけた。まずはお友達からはじめられる人を見つけられたらと、それなりに気合を入れて家を出た。
(結果は……?)
床に横に置かれたバッグから中身が出てスマホの頭がのぞいている。それを手に取って連絡先を開く。
(社長の連絡先を……ゲット?)
新しく連絡先に追加された名前を見てこれは夢かと頬をつねってみたが、しっかり痛かった。