溺愛ドクターに求愛されて
「病院では彼女がいるで通すからね。沙織以外に興味ないし。俺、一途だから」
私の顔を見て甘く微笑んだ越川先生に心臓の音が速くなる。
やっぱり私、この顔に弱い気がするな。この顔でもう一回彼女になってって言われたら頷いちゃいそう。
「わ、私が……よく知らない人ともしちゃうような軽い女だと思わないんですか?」
身体から始まっちゃうと本命になれないって聞くけど、越川先生が私の事をどう思ってるか分からなくてそう聞くと越川先生は私の事を見つめながら顔を近付けてくる。
「思わない、かな。俺も順番守ってないし。
沙織が少しは俺の事好きだと思ってくれてたからああいう事してくれたんだなって、思ってるけど。違う?」
何でだろう、本当にこの人には何でも見透かされてしまって隠し事ができない。