溺愛ドクターに求愛されて

「……違わない」


間近で顔を覗きこまれて、赤くなる私に満足げに笑った越川先生が私の唇にキスをする。


びっくりして目を丸くする私に越川先生も目を見開いて、それから苦笑いした。


「あ、またキスしちゃった。ごめん、俺沙織限定だけどキス魔かもしれない。他は我慢するからキスだけ許して」


そう言った越川先生がまたキスして、その顔を私はちょっと睨んだ。


「いいって言ってないんですけど」


私の言葉に眉を下げて笑った越川先生が、妖艶な笑みを浮かべて私の瞳をじっと見る。


「俺が本気で迫ったら断れないくせに」


そう言われてぐっと言葉に詰まる私を見て越川先生はニヤッと笑う。


「じゃあ、何でそんな……待つとか、我慢とかするんですか?」


私がそう聞くと越川先生はうーんと少し考えてから私の事を見た。


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