溺愛ドクターに求愛されて
こんな風に私を甘やかしてくれる人、今までいなかったな。
ドキドキしたままベッドに下ろされて、そのまままたキスされる。
「あー……ずっとキスしてたい。甘くておいしいし、気持ちいい」
重なるだけのキスを繰り返す越川先生が私の着ているジャケットを脱がす。
「本当に、こんな風になるの沙織だけだよ。俺、セックス嫌いだったし」
着ていたブラウスのボタンを外しながらそう言った越川先生の顔を驚いて見ると苦笑いしながら手は止めずに私を見ている。
だって、京都で初めてした時、あんなにしたのに? あんなに激しく何回も抱かれたのは初めての経験だったんですけど。
疑うように見てしまう私に越川先生は眉を下げて困ったように微笑んだ。
「本当だよ。セックスって愛のエネルギーの交換だっていうけどさ、俺は何か吸い取られるような気がして苦手だった。
彼女がいた事はあったけど、そういうの本当に苦痛で。
だから沙織が欲しくて、繋がりたくてたまらないと思った時に驚いたんだよ」
服を脱がせる手を止める事なくそう言った越川先生が、下着の上から私の胸に触れる。