溺愛ドクターに求愛されて

その日の仕事を終えた私は急いで家に帰って急いで家を出た。


一度も返事を返してないけど、弘樹からメールが何件か入っていた。


最後のメールに家に行くと書いてあって、その前に家を出ないとと行動した私は我ながら素晴らしく早かった。


家に帰って三十分もかからずに家を出た私は、予約しておいた新幹線の席に座ってホッと息をつく。


携帯を開くと、弘樹からのたくさんの着信とメールが入っていた。


『今どこにいるの?頼むから話を聞いてくれ。誤解なんだ。電話に出てくれよ』


そのメールを見て私はふっと笑った。


何が誤解なのだろう。岸本さんに迫られただけだとでも言うつもりなんだろうか。


キスしながら岸本さんの腰をしっかりと抱いてたくせに。


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