溺愛ドクターに求愛されて
「今日も、満月か。
男は太陽で、女は月っていわれてるよね。
太陽がいないと月は輝けないから……俺が沙織の事、輝かせられると思うと嬉しいかも」
月の光を浴びて輝く越川先生に目を奪われて、私はやっぱり恥ずかしくなって身体を隠すように越川先生に背を向ける。
「沙織? どうしたの?」
急に俯せになってシーツを掴む私に越川先生は戸惑った声をあげる。
「だってやっぱり……越川せん、ゆう、すけ綺麗で、月みたいだから……何か、見られるの嫌というか」
モゴモゴと言う私にため息をついた越川先生が私の背中にキスする。
「んっ……やっ」
その感覚にゾワゾワして震える私の顔を覗きこんで、越川先生はまたため息をついた。
「沙織は本当に自分の魅力分かってない。沙織の方が月みたいだよ。
こうやってすぐ隠れちゃって、控え目で。俺を狂わせる、魅力的な俺だけの月だよ」
「きゃっ!」
越川先生が強引に私を組み敷いて、私の手をシーツに縫いつける。