溺愛ドクターに求愛されて

「セックスは最高の愛のエネルギーの交換か。でもあれ、誰でもいいわけじゃないよね。やっぱり愛し合ってる人とじゃないと」


そう言って笑った越川先生が動き始めて、私の耳元に唇を寄せる。


「太陽と月が重なると、ダイヤモンドリングっていう現象が起こるの知ってる?」


越川先生に揺さぶられて、甘い声を漏らしながらテレビで見たことがある気がして私はそれに頷く。


「それは永遠を表すんだよ。このこうやって、永遠に沙織と繋がってられたら幸せだな」


そう言って幸せそうに微笑む越川先生の言葉に私は目を見開く。


「む……り……身体、もたな……」


そう言う私に苦笑いした越川先生が私の唇にキスをする。


「それぐらい好きって事だよ。沙織、やっぱり体力つけようか。俺、沙織にはリミッター外れちゃうみたい」


そう言って月明かりに照らされて笑った越川先生は、やっぱり妖艶でそんな越川先生に翻弄されて甘い声をあげ続ける私を、月が見下ろしていた。


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