溺愛ドクターに求愛されて

「やっぱり体力つけるね」


色んな所に行くなら体力つけなきゃ。屋久島とか、きついって聞くし。


「そうだね。もっと抱きたいし、体力はつけようか」


そう言われて真っ赤になってしまう私を見て裕介はクスクス笑ってる。


ま、満足してくれたわけじゃないんだ。物足りなくて飽きられちゃうかなと不安になって裕介を見上げると、困ったように笑って私を抱きしめてくれる。


「大丈夫だから。俺こそこんなにがっついちゃって沙織に嫌われないか心配なんだけど」


う、だから。何で私の考えてること分かるんだろう。


「き、嫌いになんて……ならないけど。私ってそんなに分かりやすい?」


そう聞くと裕介は笑いながら私の唇にキスする。


「何でだろうね。何となく沙織の考えてる事分かるかな。俺の事とっくに好きなのに気付かないしさ。でも思ったより早く気付いてくれてよかった」


え、確かに……京都でキスした時にはもう好きだったような気がするけど。


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