溺愛ドクターに求愛されて
それに私は医師としての裕介も好きだから。
患者さんにもスタッフにも優しいし、裕介が日々勉強してる事も知っている。
医師であることを天命だと話していた裕介を、私は尊敬している。
一人でも多くの命を救おうと奔走している裕介の事を支えたいと思うけど、私に出来ることって何なんだろう。
いち看護師として出来ることは精一杯やってるけど、恋人として裕介に出来ることってなんなんだろうな。
私が出来ることって、何があるんだろう。
そう思うと何だか切なくなってきて涙が出てくる。
そのままソファーに横になって、ふと窓の外を見ると綺麗な満月が私を見下ろしていた。
満月を見ると、裕介のぬくもりを思い出してたまらなくなってくる。
初めて抱かれた夜と、思いを通じ合わせた夜の事を思い出すから。