溺愛ドクターに求愛されて

その呼び出しのおかげ何とか我慢できて、俺が京都で一番好きな鞍馬山と貴船神社に行けて、やっぱり沙織は運命の人だって確信した。


その夜に想いを告げて、沙織と初めて繋がった時のあの喜びと感動を俺は一生忘れることはないと思う。


それは初めての感覚で、魂が震えるというか、何かもう俺のすべてが沙織を欲してたんだと思うくらいの衝撃だった。


何度も何度も沙織の事を愛して、沙織も俺の事を好きって言ってくれてすごく幸せだった。


朝方また病院から呼び出されて、眠る沙織を置いて家を出たけど帰ってきたらもう一度ちゃんと恋人になってほしいと言うつもりだったのに。


沙織はいなくなっていて、俺は人生最大の絶望を味わった。


恥ずかしいから実はいい年して泣いてしまった事は秘密にしてるけど、本当に天国から地獄って感じだった。


絶望しながらも京都から引っ越す前にもう一回、安井金比羅宮に沙織との縁をもう一度繋いでくださいってお願いしに行ったら何となくまた沙織に会える気がして東京に引っ越した。


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