溺愛ドクターに求愛されて

「私も、裕介のこと愛してるよ」


そう言った沙織の事をぎゅうっと抱きしめる。


沙織も俺の身体を抱きしめ返してくれて、あったかくて柔らかいそのぬくもりに涙が出そうになった。


俺はたくさん助けられてきたから神様という存在も信じているし、前世というものもあると思っている。


きっと俺と沙織には前世でも関わりがあったんじゃないかな、と思う。


何かの理由で一緒にいられなかった俺達はきっと何かの約束を交わしていた。


それを果たすために、こうして生まれてきて運命的な恋をした。


どんな過去よりも沙織とこうしている今が、何よりも大切。

それを忘れてはいけないなと思う。


甘い沙織の唇にキスをして、今目の前にある幸せを噛みしめて微笑んだ。



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