溺愛ドクターに求愛されて
あの空のずーっと向こうに宇宙が広がってるんだなと思う。
私達も、宇宙の一部なんだと自然に思える。これが鞍馬の教えなのかな。
大きく深呼吸してから、私は裕介さんを見た。
「裕介さんが京都で一番好きって言ったの分かります。私も好きになりました。連れてきてくれて、ありがとうございます」
笑顔でそう言うと裕介さんも嬉しそうに笑って私の頭を撫でる。
「自分が好きな場所を好きって言ってもらえて俺も嬉しいよ。じゃあ、本殿に行って手を合わせてから奥の院の方行こう」
裕介さんの言葉に頷いて本殿で手を合わせる。
たくさんパワーをいただいてありがとうございますとお礼を言って、裕介さんとまた手を繋いで奥の院に向かう。
「きゃっ!」
奥の院の参道に続く門をくぐったところにある看板を見て悲鳴をあげて裕介さんにすがりつく。