幹部は幹部でも。
幹部と幹部の出会い
「全く、暴狼さんは自分勝手なんですからー」
はぁ…、とため息を吐き、スマホのロックを外す。
唄が暴狼(ボウロウ)と呼んでいるのは、鳳狼の現副総長・夏原 親(カハラ チカ)のことだ。
親は無類の喧嘩好きで、毎日街を歩いては喧嘩を売ったり買ったりしてる。
単細胞だからか、相手が誰かも深く考えないで喧嘩するため、いつの間にか族1つを潰しているときもある。
そんな親を回収するのはいつも唄の役目だ。
霧は族潰し、燐はゴロゴロするのに忙しいからだという。