同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
私の返事を聞くなり、ワンピースの裾がそっとめくられて、大きな手が太腿を這う。
反対の手は胸元に滑り込み、ふくらみを優しく揉みしだき――かと思うと、その手はぴたりと動きを止めて。
「……そうだ。気になっていたんだけど、八重の好きなゲームに“こういう内容”は出てくるの?」
「えっ!? ……ご、ご想像におまままかせしままます!」
こら! 八重! どもりすぎ!
こんなんじゃ京介さん変に思うでしょう!
「ふうん。……そんなに動揺するってことはあるんだな。」
案の定にやりと笑った彼は、胸の突起を弄りながらわざと妖しげな声色を使う。
「八重はこうして指で転がされるのと、口で苛められるのとどっちが好きなのかな?」
そ、そんなエロい事二次元の王子様は聞いてきませんー!
私のやるゲームはせいぜいR15だもん!
なんて反論したいところだけど、もう頭の中が蕩けてきて、甘い声しか漏らせない。
瞳を潤ませ困った顔をする私を見て、京介さんは満足げに微笑む。
「……そうか、わかった。両方だな」
「ち、ちが……ひあっ!」
びりっと身体を走った快感に思わずじたばたすると、そのはずみでゲーム機が床に落ちた音がした。
ああ……まだセーブしてなかったのに、バグっちゃったかも……。
でもいっか……今日は、三次元の限定スチルいっぱいゲットしたもんね。
せっかくの甘い時間にそんなことを思ってしまう自分が恨めしい。
近藤八重、乙女ゲーマーはまだまだ卒業できなそうです……。