同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
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その日の夕食は、メンバー全員プールサイドに集まり、バーベキューをした。
毎日食べ物に気を遣っていた小梅も、旅行中は気にしないことにしました、と肉にかぶりついていた。
おおいに食べて笑って疲れ果てたその夜、俺は不思議な夢を見た。
それは小さな流れ星のなかに、天使のようなかわいい子どもが眠っている夢で。
……もうすぐ、会えるのかもな。
夢の中で漠然とそう思い、穏やかな気持ちになった。
翌朝目覚めると、ベッドの中に小梅はいなかった。
不思議に思って部屋の中を探すと、彼女がこもっていたのはバスルーム。
「つわり……かも、です」
便器の前で座り込む小梅は青い顔をしながらも目にはうれし涙が滲んでいた。
「……じゃあ、帰ったらすぐ病院だな」
落ち着いた素振りでぽんぽん小梅の頭を撫でながら、内心では感じたことのない喜びがじわじわ広がっていた。
俺たちの、子……。いや、まだそうと決まったけじゃない。
でも、もしそうならこんなに嬉しいものなのか。家族が一人増えるってのは。
なんつーか。世界中に宣伝して回りたいような感じだ。
でもとりあえずは、仲間内に……。