箱入り娘と黒猫王子

生徒会の仕事。~Another story~//高嶺side

ふらが生徒会室を出ていったあと、



「さて、茉夏、」

「はぁーい身辺偵察ですよね?」

「あぁ。あと、もしかしたら、うちの学年の双子と兄妹かもしれない。それも確認しといて。」

「…ぅええぇ?!久我兄弟?!
あ、でも確かに苗字一緒だし…言われてみれば顔もちょっと似てる…??」



ブツブツ言いながら偵察のため部屋を出ていった茉夏。

あんだけ目立つヤツらの妹となると、
今後何かあるかもしれない。

嫌な予感は当たるんだよな。



「高嶺」

「ん?」



絃晴を見ると眉を軽く潜めて、こっちを見てる。



「あの子多分、マジでいい子だぞ」

「は??何、急に」

「いやだって、普通あそこまで思い通りに騙されるか?」



確かに。単純アホ過ぎて軽く心配になるくらいだった。
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