箱入り娘と黒猫王子
俺の言葉にしょぼくれるふら。
しょぼくれる姿すら、飼ったばかりの子犬だ。

ってことでこれはしつけだしつけ。

あー簡単に凹んじゃって…本当に面白い…



「たっだいま戻りましたぁ〜♪」



茉夏の能天気な声に下がっていた重い頭があがる。ミルクティを渡して労う絃晴に疲れきった笑顔を浮かべるふら。



「……はぁ、おい高嶺、俺も茉夏もいない時にふらで遊ぶな。フォローできねぇだろ?」



流石絃晴察しがいいなぁ。

自分を擁護する絃晴の言葉に、理解出来ずキョトンとする本人。



それにしても遊ぶなんて人聞き悪い。
しつけだっつの。
お前らみたいに生意気な犬にならねぇように可愛がってんだよ。



「ちょっと!!会長の性癖のせいで可愛い後輩が逃げちゃったら許しませんからね!!」

「性癖って言うな」


こいつは本当に人聞き悪い。
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