君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】
「でしょ?黒くなった~。今日が終わったら暫く休みだけどね」
「そっか。したらまずはゆっくり休まないといけないね」
「うん。本当に。そうしたらたくさん遊ぼ!夏祭り行きたい」
「いいね、夏祭り。一緒に行こうか」
へへっと笑い合った私と槙野くん。
珍しく、槙野くんはコンビニのおにぎりだった。
そっか、両親に内緒にしているんだっけ。
「おにぎり、食べる?」
「えっ」
「怜子さんに内緒にしてるからコンビニなんでしょ」
「いや、そうなんだけど、それは藤さんの大切なご飯だからやめておく。
寧ろそれで足りる?」
「足りる足りる!」
槙野くんが心配そうに見るけど、大きなおにぎりは結構ボリューム満点だ。
それにお肉をがっつり中に入れておいたしね。