君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】
変わった僕じゃなくて、今の僕を知りたいって言ってくれた。
嫌われてしまう不安じゃなくて、幸せな未来を想像してって言った。
やっぱり藤さんはどこまでもキラキラしていた。
藤さんを無事に家に送り届けた僕は、家に帰ると藤さんがくれたメダルを手にした。
藤さんのお父さん、すっごい眉間に皺寄せていたな。
父さんがいてくれてよかった。
心配そうに藤さんを見ていた藤さんのお父さん。
藤さんは気付いているのかな。
あの様子は君を邪魔になんて思っていない。
凄く大事に思っているよ。
それもちゃんと、僕の口から伝えるから。
待っててね。