メルディランド





「……んんっ…。ってあ゙!!!!!今何時だっ!!??」


時計は9時45分だった。



「やばっ!!!」


服も昨日のままだし

髪もぼっさぼさ。


「崖って事は…アウトドアな格好の方がいいのかなあ…」


でも結局ワンピースを
着ていくことにした。


今日のワンピースは

可愛い花柄の夏らしい
ワンピース〜☆

なんて鏡の前で
くるくる回りながら
最終かくにん。


「…よしっ!!」

5分もあれば
いけるよね!




歩いてる途中でも
わくわくして
スキップしてた。


でも逆に足が疲れた…


ピーンポーン…。


がちゃっ



「いくぞ。」

もう幸助は着替えてて

すぐ家から出てきた。


車に乗り込んだ。


幸助は早々と

車を走らせた。


「何で急いでるの?」


「崖まで20分かかる。10時30までにいかないと入れないし10時30からは集会が広場で行われてるんだ…その途中でいくと…ころさ…まあいいや。行ってからはなす。」




キキーっ!


急いで車を止める幸助


幸助は降りると

そのままダッシュで

崖まで真っすぐ

走っていった。

そして…


幸助は崖の中に

飛び込んだ!!!

もう慣れたように

崖からおちる…。

「こ…幸助…?」


私は崖の下をみた。

そこには湖が…

でも幸助はいない。

「もしかしてもう行ったの…?うそ…こわいよ…」


「はやく…綾はやく…」

どこからか幸助の声が。

「でもいきなりこんな崖…」

「いいから!!!俺がいるから…」


そっと右足を

前に出した。


そのままふわっと

風に逆らいながら

下に落ちていく。

「きやあああああああ!!!!」
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