にゃおん、とお出迎え


ちょっと静かな時間が流れたのは、あたしの気のせいじゃないよね?
でも、かわいいキジちゃんが困っているのがわかるので、あたしはニッコリ笑顔を浮かべる。

「みゃーおん」
あたしにくれるのね?
ありがとう、キジちゃん。

「にゃお、にゃお」
喜んでくれて、嬉しいわ。

キジちゃんがホッとしたように笑った。
可愛いなぁ、キジちゃん。うん、でも、これってあたしがしたいのとは違うなぁ。


もらった煮干しを食べてから、キジちゃんと一緒に公園に行った。
キジちゃんは歩いている時もいつもニコニコ。あたしみたいに気分屋じゃないんだよねぇ。

あたしはいつも一人で歩くのが好きだけど。
ニコニコのキジちゃんと一緒も楽しいなぁ。

公園ではいつものように小学生の子供達が遊んでる。
あたしはうるさいのは嫌いだから、そことは離れた草むらの方でバッタと追いかけっこしたりして遊んだの。

楽しいけど、今日はタクハイさんにはなれそうにないなぁ。

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