にゃおん、とお出迎え
途中から、カタセくんが動かしてるんだってことには気づいたけど。
あたしはクルクルがすっかりお気に入りになっちゃったのでまあいいや。
カタセくんは嫌いだけど、クルクルは好きだよ。
そんな風に、しばらくカタセくんと遊んでいたら、テレビから大音響が聞こえてきた。
あたしもだけど、カタセくんも驚いたように動きを止めてそっちを見ると、ミネちゃんがテレビの前に座り込んでる。
「美音……?」
ミネちゃん?
バリバリバリ。
背中を向けたままのミネちゃんから聞こえるのは、おせんべいをかじる音。
だけど、その背中からものっすごくイライラオーラが出ていて、あたしの毛が本能で逆立った。
あたしもカタセくんも、ただならぬ気配に恐る恐る近づいていく。
「おい、美音?」
「知らない。何よ、片瀬くんもモカちゃんも二人で楽しそうにしちゃって」
ミネちゃんのほっぺは、つつきたくなるくらいぷうっと膨れている。
ありゃあ、ミネちゃん。一人ぼっちで寂しくなっちゃったのね?
「にゃーおん」
ごめんね、ミネちゃん。ちょっと忘れてたよ。
「なんだよ。いじけてんの? はは、美音。カワイイなぁ」
普段弱腰なカタセくんは、ここぞとばかりに上からくる。
あーあ。馬鹿ね。
カタセくんってオンナゴコロが分かってない。
あたしはクルクルがすっかりお気に入りになっちゃったのでまあいいや。
カタセくんは嫌いだけど、クルクルは好きだよ。
そんな風に、しばらくカタセくんと遊んでいたら、テレビから大音響が聞こえてきた。
あたしもだけど、カタセくんも驚いたように動きを止めてそっちを見ると、ミネちゃんがテレビの前に座り込んでる。
「美音……?」
ミネちゃん?
バリバリバリ。
背中を向けたままのミネちゃんから聞こえるのは、おせんべいをかじる音。
だけど、その背中からものっすごくイライラオーラが出ていて、あたしの毛が本能で逆立った。
あたしもカタセくんも、ただならぬ気配に恐る恐る近づいていく。
「おい、美音?」
「知らない。何よ、片瀬くんもモカちゃんも二人で楽しそうにしちゃって」
ミネちゃんのほっぺは、つつきたくなるくらいぷうっと膨れている。
ありゃあ、ミネちゃん。一人ぼっちで寂しくなっちゃったのね?
「にゃーおん」
ごめんね、ミネちゃん。ちょっと忘れてたよ。
「なんだよ。いじけてんの? はは、美音。カワイイなぁ」
普段弱腰なカタセくんは、ここぞとばかりに上からくる。
あーあ。馬鹿ね。
カタセくんってオンナゴコロが分かってない。