にゃおん、とお出迎え

「みゃー!」


頭にきて大きな声をだしたら、ミネちゃんが頭からお布団をかぶった。

うもー、ミネちゃんのバカ!

あたしのこと、昨日も放って置いた癖に、今日もなの?
だったらあたしもミネちゃんと遊んであげないんだからね?

勝手にどこでも行っちゃうから!



「にゃっ」


さよなら、って一声かけて、あたしはいつものように窓から脱走した。

知らないんだからね。後から居なくなったのに気付いたって遅いのよ?
あたしに構わないのが悪いのよー!









いつも行く公園の道はバッチリ覚えてる。

危険な犬のいるお家は、塀の上を通れば問題ないし、お友達の猫がいるうちの前は、わざわざ何度か行ったり来たり。

ほーら、あたし、一人でだって平気なんだから。

公園まであと少しってところで、小学生くらいの女の子が三人集まってお話ししてる。

皆見たことがあるわ。
ミネちゃんと公園で遊んでいる時に、よく話しかけてくる子たちだ。

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