にゃおん、とお出迎え
「みゃー!」
頭にきて大きな声をだしたら、ミネちゃんが頭からお布団をかぶった。
うもー、ミネちゃんのバカ!
あたしのこと、昨日も放って置いた癖に、今日もなの?
だったらあたしもミネちゃんと遊んであげないんだからね?
勝手にどこでも行っちゃうから!
「にゃっ」
さよなら、って一声かけて、あたしはいつものように窓から脱走した。
知らないんだからね。後から居なくなったのに気付いたって遅いのよ?
あたしに構わないのが悪いのよー!
*
いつも行く公園の道はバッチリ覚えてる。
危険な犬のいるお家は、塀の上を通れば問題ないし、お友達の猫がいるうちの前は、わざわざ何度か行ったり来たり。
ほーら、あたし、一人でだって平気なんだから。
公園まであと少しってところで、小学生くらいの女の子が三人集まってお話ししてる。
皆見たことがあるわ。
ミネちゃんと公園で遊んでいる時に、よく話しかけてくる子たちだ。