山下くんがテキトーすぎて。
山下くんなんか忘れちゃえ
「……ん…」
目を開けると、
自分の部屋の天井があった。
あれ……私いつの間に……?
ぼうっとした頭で考える。
たしか、山下くんと帰ってて…
それから……。
それから……?
"遠山とは付き合わない"
その言葉までは覚えてる。
忘れたいのに、しっかりと覚えてる……のに。
なんで、
そこから先の記憶がないんだろう…。
思い出そうと必死に頭を巡らせるけど、全くもって何も思い出せない。
頭を抱えると、
「愛音〜、入るよ〜?」
ドアの向こうからお母さんの声がした。