山下くんがテキトーすぎて。
「愛音〜何番?」
苗字が「上田」のかんなは、先にくじを引き終えて私を待っていた。
「私5番だった」
「へぇ、5番……って待って!あたしと隣!!」
「えっ!!ほんと?!てことはかんなは……18番?!」
「よっしゃー愛音独り占め〜!」
勢いでぎゅーっと抱きしめ合う。
そうやってキャッキャッしていると、
「山下くん〜!早くくじ引きに来てください〜。渡辺くんが困ってます」
委員長の声が前の方から飛んできた。