山下くんがテキトーすぎて。



訝しげに首を傾げる山下くん。


私はクジ引きの箱を持ってる委員長と渡辺くんが立っている前方を指さした。




「今日はついたちだから席替えだよ!今、クジ引いてるの。あとは山下くん待ちだから早く引きに行かなくちゃ」



「……席替え」



「うん、そーだよ。ほらっ早く立って!!」



「……うん」



小さく返事をして山下くんは席を立った。 

なんだかやけにテンション低いな。


寝起きだからこれがふつーか……。




よし、役目は果たした。

私はこれで本当に山下くんとおさらばできる。


ちゃんと、喜ばなくちゃ。


< 160 / 299 >

この作品をシェア

pagetop