山下くんがテキトーすぎて。



考えるな考えるな考えるな。


心の中で呪文のように唱えながら顔の前で指を組み、頭をぶんぶん振ってしまった後で大倉くんの視線に気づいた私。



やってしまった変な行動にさっそく引かれたかな!?と不安になるも、




「あははっ、やっぱ遠山さんて面白い。実はその映画人気らしいから、俺も気になってた」



なんて笑ってくれてほっとする。


なんて言うか、太陽みたいな人だな。
ほんとに眩しいや。クラクラしそう…。



こんな人がほんとに私のこと好きなの?夢だとしか思えないけど、この前気持ちを伝えてくれた時のあの真剣な眼差しは、確かに本物だった……。





< 193 / 299 >

この作品をシェア

pagetop