山下くんがテキトーすぎて。
「どうせまた、
小テスト0点だったんだろ」
「違うし!5点だったもん!」
「……かわいそうに」
「えっ!なんで!ひどい!!」
心底ばかにした顔で言われると
腹立つなぁ。
10点満点のテストだし、そこまで
ひどい点数じゃなくない!?
半分は取れてるわけだし……
いや、まあ、合格点は8点だけどね。
「だけど、居残りの理由は
小テストじゃないもん」
「へー。じゃあ、何やらかしたの?」
「…課題の提出範囲まちがった」
「ばかだね」
山下くんが意地悪いカオで笑う。
いっつも人のこと馬鹿にして……
何がそんなにおもしろいの!?
自分が頭いいからって
何でも言いたい放題って最悪だよ!
「……ねえ、遠山。ヒマなんだけど」
「何言ってるの。
単語、全然書き終わってないじゃん」
「……もう色々面倒くさいから、
遠山に制裁を加えていい?」
「………はい?」