山下くんがテキトーすぎて。
山下くん、助けてよ
山下くんのことでぐるぐる悩みながら休日を過ごしていると、あっという間に月曜日がやってきた。
一限目の数学。
朝からやたらと
教室が騒がしいと思っていたら……
「予告してた通り、
この前の期末テストを返すぞ〜」
………待って、完全に忘れてたよ。
テスト終わった日の開放感がすごすぎて頭の中のテストの存在を消していた。
ちらりと隣を見ると、
珍しく山下くんが起きている。
朝から起きてることって
まずないのに…!
「最高点は100点だ。
山下、今回もよく頑張ったな」
先生がそう言った途端、教室中から拍手が巻き起こる。
山下くんはそれを、いつものクールな表情で受け止めていた。