山下くんがテキトーすぎて。



山下くんの上に乗っかかったままの状態で制服の襟元を掴んだ。


目を丸くした山下くんと視線がぶつかる。




「山下くんのばか。なんで正直に言ってくれなかったの?なんで別れたの?なんで今朝倒れたの?なんで……っ」



取り乱してしまって息が切れる。

混乱して言ってることがめちゃくちゃだ。

ハァハァと肩で息をしている私を静かに見つめる山下くん。




「……笹川さんには、俺から別れようって言った。ちょっと面倒くさかったけど、初めて自分から……」



「……初めて?」



「付き合ったらいつも、もって2週間くらい。何もかもテキトーな俺に相手が先に愛想を尽かして、終わり」


「………」


「その方が楽だし、笹川さんとも初めから続ける気なんてなかった。いつ振られるかな、とか考えてたくらい」



最初気まぐれでカフェ付き合ったのがまずかったかな……なんて付け足して。


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