山下くんがテキトーすぎて。



藤本くんの言葉に再度頷きながら、そっと自分の手を握りしめた。


山下くんのことがわかってほっとしてる。



名前を呼ばせてくれないのも、私を拒絶しているわけじゃないんだってわかったし


倒れたのも命とかに関わる病じゃなかったことにひとまず安心した。



ただ……、山下くんが抱えているものは、今私が想像しているよりもきっと重いんだろう。




寝れないってのは、よっぽど精神的な負荷があるに違いない……。


それに睡眠剤も飲まずに学校だけでからだを休めようだなんて無茶すぎる。




「……藤本くんありがとう。おかげですっきりした」


「うん。俺でよかったらまたいつでも話し相手になんよ?」


「ありがと。藤本くんていい人だね!足グセ悪いのがちょっと気になるけど」



冗談ぽく言ってみた。

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